膝の水を抜けば、膝の病気は治るのでしょうか?

ここ数年、インフォームドコンセント(患者さんへの説明と同意)の重要性が叫ばれています。そのようなことは当り前のことであって何をいまさらとの思いがありますが、とにかく「疾病に対する患者さんの理解を得る」ということは、「治療効果を最大限に上げるために大変大切なこと」であります。

しかし、私の日常の診療において、なかなか患者さんの理解が得られないことがあります。私の説明が悪いこともあるのでしょうが、巷で広まっている「誤った知識」が災いしていることも事実であります。
「膝の水」に関する誤解も多いようです。

例えば、変形性膝関節症などの膝の疾患が「水を抜いたら治る」と思っている患者さんも多数いらっしゃいますし、「水を抜いたら癖になるのではないか?」という質問も多いようです。

「膝の水」について、過去いろいろな説明を試みてきましたが、理解していただくのに苦労してきました。数年前、ひらめいたのが「鼻みず」に例えて説明することでした。

以来、患者さんの理解が得やすくなりました。そこで、誠につまらないことですが、皆様に披露することにいたしました。特許はありませんので、よかったらお試し下さい。さらに良い説明方法があればお教えいただければ幸いです。

膝の水に関する
<質問>
膝の水に関する
<正しい解答>
鼻汁(はなみず)
<参考>
膝の水を抜いたら治るか?
抜いても治らない。
かんでも治らない。
では何故、水を抜くのか?
抜けば楽になるから。
かめば楽になるから。
水を抜くと癖になるか?
抜くから貯まるのではない。
かむから貯まるのではない。
抜いても、何故また貯まるのか?
原因となる疾患があるから。
原因となる疾患があるから。
どうしたら貯まらなくなるのか?
原因疾患が治ればなくなる。
原因疾患が治ればなくなる。